慢性疼痛に抗うつ剤が有効 中止時は離断症状に注意

2019.06.03Blog

近年、慢性の疼痛に抗うつ薬が有効とされ処方が増えています。

痛み関係の保険適応は以下の疾患です。

線維筋痛症に伴う疼痛 慢性腰痛に伴う疼痛 変形性関節症に伴う疼痛

サインバルタなどのSNRIという種類の薬が処方されることが多いのですが、優れた鎮痛効果だけでなく特有の副作用にも留意する必要があります。

服用による主な副作用は眠気 悪心 便秘 下痢 性欲低下 勃起機能不全 射精障害 頭痛などですが、胃腸症状などは服用とともに慣れて次第に症状が減っていくケースが多いようです。また薬の性質上、躁状態になるケースもあります。

こうした副作用の他に、離断症状というものがあります。

サインバルタのような抗うつ剤は、痛みが軽くなったからと言って患者さんが自ら服用を急に中止してしまうと以下のような離断症状が出現する可能性があります。

離断症状はピリピリした痛み(シャンピリ感)不眠、イライラ、不安、足がむずむずするなどの症状が出現することが多く、比較的長期にわたるものもあります。

中止する場合はある程度の期間に少しずつ減薬して行くことが重要です。服用開始および中止も医師の指導のもとに行うことが必要です。

この薬のおかげで、長年の痛みが和らいだ患者さんも多くいらっしゃいます。副作用を十分理解していれば対処も可能ですし、安心して服用できると思います。

 

 

 


ページトップへ